◆新カーネルの動作確認
無事起動しましたか?

カーネルを極力スリム化して作成したのであれば、
その起動速度は今までと比べて格段に上がったと思います。

「login:」まで到達できたのであれば、とりあえず無事作成できた事になります。


…しかし、実はちょっとした問題が残っています。

Server# ping localhost
と実行してみましょう。

Server# ping localhost
ping :send to : permisson denied
ping :send to : permisson denied

大変です!
自分自身にpingを実行して応答しないなんて事があるとは!
でもエラーメッセージが少し変…


ということで、まずこの原因と解決方法を提示します。

実はカーネルを再構築した際
options         IPFIREWALL
options         IPDIVERT
この2行を加えましたが、この[IPFIREWALL]によってOSのIPファイアーウォール機能が有効になってます。

IPファイアーウォールとは、許可しないデータを通さないようにするセキュリティ機能なのですが、
[rc.conf]の初期設定によって、「いかなるパケットも通さない」ように設定されています。


詳しい事はとりあえず置いておいて、このままでは困るので、
カーネル再構築前と同等に全てのパケットを通すように設定しなおします。

[/etc/rc.conf]を開いて、どこでもいいですので(とりあえず最後に追加するのがいいかな)、
firewall_enable="YES"
firewall_type="OPEN"
この2行を書き込んで自鯖を再起動です。


すると、今度はきちんとpingがカーネル再構築前と同じように応答するようになったと思います。

この段階で、クライアントPCとインターネット側にpingを実行して、
きちんと応答するかどうか、確認しておいて下さい。


ここまで問題なく進めば一安心です。

それでもpingが通らなかったら、
Server# ifconfig -l
と入力して、ネットワークインターフェイスが認識しているかどうか確認して下さい。

もし認識に失敗してしまったら、それはカーネル再構築による設定ミスです。
カーネル再構築をやり直しましょう。


ここまで無事に進んだのであれば、次は「NATD」の設定に入ります。

…その前に、これから長らくお世話になるカーネルがどれだけスマートになったか見ておきましょう(笑)
Server# ls -l /kernel*
-r-xr-xr-r 1 root wheel 1583293 Jul 26 11:38 /kernel
-r-xr-xr-r 1 root wheel 4122347 Apr 4 19:53 /kernel.GENERIC
(以下省略)

実に4M近くあったカーネルが1.5Mになりました!
これなら、起動が速くなったのも頷けると思います。

…と、これで満足したら(汗)「NATD」の設定に入ります。


でも、その前にトラブルが起こったときの解決方法を…


◆起動時のトラブル対処
新しいカーネルから起動しなくなってしまった!

やってしまいましたね…これは非常に由々しき事態です。

しかし失敗は成功の母です。めげてはいけません。
むしろこれをチャンスと思って、さらなる精進を重ねましょう(ーー;)


とりあえず、それでもある部分までは多分起動すると思います。
Hit [Enter] to boot immedaitely, or any other key for command prompt
Booting [kernel] in 9 seconds...

何度も起動している方には、お馴染みになっていると思います。
この段階で「エンター」キーを押すか、カウントを0まで待つと、実際にカーネルを読み込んで起動が始まります。

ここでストップをかけます。
カウントが0になる前に、おもむろに「スペース」キーを押しましょう。
Hit [Enter] to boot immedaitely, or any other key for command prompt
Booting [kernel] in 9 seconds...

type '?' for a list of commands, 'help' for more detailed help.
ok _

入力待ち画面になったと思います。

ここで、こう入力します。
type '?' for a list of commands, 'help' for more detailed help.
ok unload
ok boot kernel.GENERIC

こうする事により、インストール時に使用して、今まで使用していた[GENERICカーネル]によって
強制的に起動させる事が出来ます。


起動が終わったら、また正常に起動するカーネルの再構築を始めましょう。


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